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オウンドコミュニティは"設計"で9割決まる【未来起点 × 機能実装の実践ガイド】

2025年12月18日

オウンドコミュニティは"設計"で9割決まる【未来起点 × 機能実装の実践ガイド】

はじめに

コミュニティの設計において最も重要なのは、「何のために作るのか」というゴールを明確にすることです。その際に有効なのが、Amazonなども実践する「ワーキング・バックワーズ(未来からの逆算)」という思考法です。「10年後、メンバーがどのように楽しみ、どんな価値を感じているか」という理想の未来を「プレスリリース」形式で具体的に記述し、そこから逆算して「今、必要な仕組み」を定義していくのです。

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まとめ

  • 「10年後の理想の状態」から逆算する「ワーキング・バックワーズ」思考で、必要な機能や要件を整理・定義する
  • メンバーの貢献意欲を引き出すには、金銭的な報酬だけでなく「承認」「ステータス」「権限」など多面的な対価を用意する
  • 最初からシステム開発せず、アナログな施策で効果を検証する「PoC(概念実証)」から始めることでリスクを抑える
  • コンテンツ制作・販促・商品開発の3領域でメンバーを「協働パートナー」として巻き込み、事業成果と熱量を最大化する

コミュニティの全体像とゴールが定まった後は、メンバーの行動をどのように促し、継続させるかを設計していくフェーズに入ります。ここで重要になるのが、メンバーの行動を後押しする「機能」と「対価(インセンティブ)」の考え方です。

5 VALUE コミュニティ成長プロセスと機能設計

全体設計が定まったら、コミュニティの成長プロセスである「5 VALUE(Vision・Connect・Interact・Share・Empathy)」に沿って、各段階に必要な機能を検討していきます。たとえば、立ち上げ期(Vision)では理念や目的を可視化する「掲示板」、つながりを深める段階(Connect)では共通点が見つかる「プロフィール検索」、共感を広げる段階(Empathy)では貢献度に応じた「ランク機能」など、フェーズごとに役割を持った機能を実装することが重要です。

中でも、コミュニティを活性化させる大きな鍵となるのが、運営からメンバーへ役割やタスクを依頼する「依頼機能」です。「記事を書いてほしい」「イベントを手伝ってほしい」といった具体的な依頼を提示し、メンバーが貢献できる機会をつくることで、「自分もコミュニティの成長に関わっている」という当事者意識(自分ごと化)が育まれます。

ここで欠かせないのが、貢献に対する「対価(インセンティブ)」の設計です。対価は、必ずしも金銭やポイントといった直接的な報酬である必要はありません。

  • ステータス:特別な称号やランクの付与
  • 承認:称賛コメントや「今月の推しメンバー」への選出
  • 主体性:イベント企画権やルールへの議決参加
  • 自己成長:スキルシェアや限定勉強会への参加
持続的な熱量を生み出すための戦略とオウンドコミュニティの到達点

このように、メンバーの動機に合わせて心理的・社会的報酬を多面的に設計することが、持続的な熱量を生み出すポイントとなります。ただし、これらの機能を最初からシステムとして実装するのはリスクが高いと言えます。そこで重要になるのが、「アナログで試す(PoC:概念実証)」という考え方です。たとえばプロフィール機能を強化したい場合、まずはキャンペーンとして自己紹介投稿を促し、手動でインセンティブを付与して反応を見てみる。その結果を検証したうえで、本格的なシステム実装へ進むことで、無駄な開発コストや失敗リスクを抑えることができます。

最終的に目指すべき姿は、メンバーを単なる「顧客」として扱うのではなく、事業を共に創る「協働パートナー」として迎えることです。具体的には、次の3つの領域で協働が可能になります。

オウンドメディアへのコンテンツ提供

ユーザー視点のリアルな記事や写真を提供してもらい、運用コストを抑えながら共感を生むコンテンツを創出する。

広告、プロモーションへの参画

熱量の高いファンにアンバサダーとしてSNS発信を依頼し、広告では得られない「信頼できる口コミ」を広げる。

商品・サービスの共創

開発段階からメンバーの声を反映させることで、発売前から「自分ごと化」された強固なファンベースを築く。

SNSがユーザーの自発的な投稿によって成り立っているように、オウンドコミュニティもまた、メンバーと共に運営し、価値を創り出す「協働の場」へと進化させていくものです。それこそが、オウンドコミュニティ設計の到達点と言えるでしょう。

出典: 『オウンドコミュニティ』(LIDDELL Inc.) 掲載先: COMMUDA

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